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2015年1月 4日 (日)

AIBO再生とメーカの事情について思うこと

なかなかいい記事がありましたのでご紹介します。

製造元に捨てられたロボット犬「AIBO」…飼い主たちの思い受け止め、徒手空拳で“治療”にあたる元エンジニア集団の「使命感」 (産経)

以前に私もAIBOについてこんな記事を書いています。

AIBOとの悲しい別れの時が来てしまった。。。

AIBOはロボット、家電の一種なのですがまるでペットのように愛着のある製品です。
販売元のソニーもそのユーザのために、かなり長期に渡り保守してきたのですが
現在では保守を打ち切っています。

それにも関わらず、元メーカのエンジニアによる会社、
ビンテージ機器修理を請け負う「A・FUN」
により復元されたというお話。

いい話です。

A_fun

こういうビジネスはいいですよね。

Yahooのコメントにはメーカ(ソニー)についての批判的な意見もあるのですが
メーカの立場ではやっぱり長期保守って無理なんです。

ソニーさんはどうかわかりませんが、古くなればなるほど、技術的な問題、
部品調達の問題が発生します


まず技術ですが、個々の不具合を理解するには技術的な理解が無いとダメ。
しかし、現在、技術は多くのブラックボックス化、ユニット化により全体を理解
できる人は限られます。
古い製品の情報を単に回路図を見ただけでは理解できない、ということも
時にはあります。
しかし、その設計者に聞こうと思っても既に定年退職されたり、異動されたり
リストラされたりしていてわからないことも増えます


また部品ですが、シンプルな機械部品ならば、まだ何とか再生の可能性が
あります。(リバースエンジニアリングで実物から機械図を起こし再生する。)

しかし、CPUなどは既に製造中止でしょうし、半導体メーカに「マスク」も無いでしょう。
再生するために、半導体ラインを再稼働するコスト、等を考慮したら新製品を
作る方が遙かにコスト的にはペイするでしょう。

意外なことに、古いICでベーシックな物は息が長いのですが、最先端の半導体
上記CPUやメモリなどは本当に入手できないのです。

そういうサポートはどうするのか?
実は中古の部品を取ってくるというのが手っ取り早いのです。
状態の良い中古は部品取り用に使えるというのが多くのお客様の対応のようです。
(複数台の装置を保有して、1台を部品取り用に使っているケースです。)

しかし、AIBOは普通一家に1台しか購入しないでしょう。
なので、保守で自分で直すということもままなりません。

上記エンジニアリングの会社がその技術力と部品調達ノウハウで復元する
というのはソニーのようなメーカにとってもお客様にとってもありがたい話。

メーカの「期待寿命(設計値)」よりも遙かに長いお客様の期待寿命。
10年程度(民生品だと3年から5年程度か)に対し、20年位を期待されている
お客様。

このギャップを埋めるビジネスとして今後どうなるのか、気になります。

では、また。

関連記事:
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