自動車

2024年6月13日 (木)

N-BOXの牙城を壊した?スズキスペーシアが販売台数1位に!

2024年5月の車名別新車ランキング、スズキ「スペーシア」が首位 (Car Watch)

Spacia

非常に興味深い結果ですね。

現行の新型N-BOXはその前の型に対し色々な機能削減や装備をシンプルにしたりデザインも非常にプレーンな感じになりました。

一方スズキのスペーシアは爆売れした前型のN-BOXを徹底的に分析し(=徹底的に真似て)、装備、デザイン(外観)を前型のN-BOXに似せてきました。

なおかつ、リアにはオットマンでは無いけど独自の工夫があって後席も使いやすそう。

N-BOXは初代から普通車並の作り込み、質感等を目指し、それが軽自動車へのダウンサイジングを推める結果になり、爆発的に売れました。

ただし、ホンダにとっては高コストのクルマであったことや他のクルマ(FITなど)への影響もありカルバニ状態というジレンマもありました。

そこを大きく転換したのが現行の最新型N-BOX。

大きく売上が落ちるかな、と思ったのですが案外、意外にも健闘していて、スペーシアに対しほぼ僅差の1万5000台近くも売れています。

つまり、N-BOXの売上が落ちたというよりスペーシアが大ヒットになったという感じですね。

もう1つのライバル車、ダイハツタントは例の不祥事の影響か、6000台程度とかなり低迷していますのでこの部分がスペーシアに流れたのかな?とも思ったりしました。

それにしても豪華絢爛、しかもお値段もかなり高いこれらの車種が売れ筋というのは面白いですね。

では。

 

2023年12月22日 (金)

ダイハツ不正について【品質問題】

ダイハツが自社の認証データ偽装により全車種出荷停止という前代未聞の対応を迫られました。

各所ニュースにて報道済だと思いますが以下にダイハツ公式の文書をリンクします。

第三者委員会による調査結果および今後の対応について

この問題、非常に色々な考えが頭を巡り、まだ完全に整理しきれていませんが、品質保証に従事する者としての見解を冷静な視点で解説したいと思います。

1.現在自分が乗っている、使用しているダイハツ車は大丈夫なのか?

不正内容が国の定めている安全試験の条件で、合格できなかった場合に他のデータにより不正に合格にしていた、と判断しています。

この場合、特定の安全試験条件での安全性の保証/確認が未確認な設計であったと言えます。

わかりやすく例をあげると点数が80点が合格の場合、79点で不合格だったものを合格に偽装したのか、59点で不合格だったのか、誰にもわからないという状態です。

普通は80点以上のスペックを満たした製品が設計され量産されている事により、特定の試験条件での安全性が担保されている、保証されていると言えます。

そもそも、安全試験が万能ではなく、あくまでも安全性を実使用状態で正確に把握、比較、検証するために業界等により決められた特定条件での試験であるので市場で実生活で、実際の事故発生時の安全性と完全に一致、再現性を保証するものではありません。あくまで特定条件下での試験結果の比較です。

以上の事から、現在市場に流通しているダイハツ車がすぐに危険があり、運転をやめた方がいいのか、という点ではいいとも言えないしダメとも言えないということです。

問題は不正が例えば先の合格点80点に対し、79点の不合格ならほぼ無視できる程度なので問題ないだろうけど、このような不正をした場合、59点だったのか0点だったのかが誰もわからない、ということが問題であり、安全と言い切れないとも言えます。そして、実際の事故はこの安全性試験とは必ずしも完全に一致しないので、例え80点で合格している他社のクルマであっても100%安全かどうか、というとある条件では安全だが市場での事故全ての条件での安全性を保証しているとは言えない、ということです。

事故を100%再現する試験なんて不可能なので。

これは例えば電気製品でも同様です。

安全規格、例えばEMCと言う電磁波に対する規制もあくまで特定周波数での放射ノイズ、伝導ノイズ等をあるスペック以下にするように法的に規制値を定めて試験しているに過ぎません。つまりCEマークでEMCがパスしているからと言って、どんな環境でのノイズ影響を受けても誤動作しない、また他のデバイスに電磁ノイズを与えないということにはならないのです。あくまで規格のスペックに入っていることしか証明できていないのです。

なので今後のダイハツの内部調査の内容によりリコールで改善していくのか、それとも何らかの補償で改善せずに済ませるのかなと思っています。

そもそも、衝突安全性などは後付部品での対応なんてできるレベルの問題では無いはずなので、設計自体を見直す、つまり設計のやり直しとなればリコールのしようがない、というのが現実ではないかな、と思っています。

2.今後ダイハツはどう対応するのか?

これは先に少し書きましたが、普通のリコールは設計の目標値(スペック)があるものを生産したが市場での特定条件で不具合が顕在化するというものがほとんどです。これは、評価段階では製造でのバラツキ、市場での使用条件等を全てカバーするだけの評価時間等が無いので防ぎようがないものであり、逆に原因が特定ロットでの製造条件での不具合なのか、設計的な問題なのかである程度リコール対象範囲が限定的になるのが普通です。

しかし今回の問題は設計評価での段階のデータを不正操作しているわけですから、製造等がどんなにまともでもまず100%安全性設計未達のモノが市場に流通してしまっています。

普通の特定条件での不具合と違い安全性試験の不正なので、特定条件はあくまでも国等の定めた条件だけであり、それが市場で全く同じように発生するとは想定できないのが厄介です。

普通、事故等起きなければ問題が顕著化することが無いからです。

しかしユーザからしてみれば、それらの安全性試験を合格しているから他社製と同等の安全性の最低レベルは満足しているはずと信頼して購入しているわけで、それが未達ということであれば本来ならリコールして改善したクルマにすべき、があるべき姿です。

ただ、先にも書いたように自動車という大規模な設計に於いて初期設計段階で潰すべき基本的な試験内容を満足できてないとなると、設計を根本からやり直す必要もあるわけでそれは現実的には(コスト、期間という点に於いて)不可能な対策となる可能性が非常に高いです。

前代未聞なだけに、今後の対応をどうするのか、どの程度の対策で国などが許可するのか、注視していく必要がありそうです。

3. 余談

製造メーカにとって出荷停止とは一番重い判断です。メーカ勤務の立場ではそれは非常に強く感じます。

なぜなら、企業は出荷を何より優先させたい、それはユーザの要求があるから、そして企業の売上、利益にも直結するから。

今回の件で一番心配なのは、規制を一度破るクセがついたなら、他の規制についても安易に出荷優先して未達でも済ませる体質になってしまってなかったか、という事です。

規制を守る設計はいつでも苦しいものです。ただ、それを満足できないのを対策せず、易きに流れてしまっては品質がどんどん落ちていきます。

自浄努力が無くなってしまったとするならば、それは今後二度と消費者から選ばれないメーカとなってしまうという事を他山の石として深く感じた次第です。

では。

 

2023年8月22日 (火)

これで大丈夫?(新型ホンダN-BOX)

先日発表のあった新型ホンダN-BOX。

初代から先代の2代目、そして今回のフルモデルチェンジで3代目になります。

Nbox

過去は大ヒットで年間売上ランキングでトップを占めるという大人気モデル。

今回販売前の公開動画がありましたので見てみました。

 

価格が幾らになるのか不明ですが気になった点を幾つか。

①カスタムモデルのシフトノブが本皮からウレタンに変更

②室内灯がLEDから豆球に変更

③ハードプラの多用

④運転席後部の物入れ削減

⑤運転席アナログメーターから大型ディスプレイ変更に伴い物入れが削減

⑥ステアリングが3本スポークから2本タイプに変更

ノーマルモデルはフィットのようにちょっとファニーな優しい感じのデザインに一新された印象です。

個人的にはオシャレなデザインにしたと思いますが、果たして万人受けするのか、興味津々です。

先に述べた点は主に気づいたコストダウンになりますがこれでも車両本体価格が部品等の高騰に伴い値上がりされる懸念がありますね。

他社メーカーではダイハツ・タント、スズキ・スペーシア、日産・ルークスなど各社相当気合を入れてN-BOXに対抗しようとして商品力を高めています。

例えば、タントではスライドドアロックにタイマー機能を付けたり、ルークスでは足を入れるとスライドドアが開くという機能をあるグレードに標準装備したりしています。

こういうハード機能がオプション設定されるのか、上位グレードには標準装備されてくるのか?気になります。

それにしても、ホンダはW-WGNでもマイチェンで大幅なコストカットをしたりしてユーザを落胆させていますが今回のモデルチェンジもまさかそういう事は無いでしょうね、と懸念していた矢先の細かいコストカットが残念。

N-BOXが売れたのは広いというのもあるけど、元々普通車に乗っていた人がダウンサイジングで軽に乗り換えても違和感無い内装質感の高さが売りだったと思います。なのでこの細かいコストカットが果たしてユーザにどう捉えられるのかな・・・?

ホンダは過去にフルモデルチェンジでシェアを無くした経験が多いです。

古くはオデッセイ、ストリーム、フィット・・・

大ヒットゆえにキープコンセプトになりがち、つまり守りに入ったり、元の良さを他社のマネして改悪していったりするのがとても心配。

オデッセイやストリームは元々市場を作るという偉大な貢献をしたのに、結局ネガティブな部分を改良した他社に真似され、かつ、価格も低くダンピングではないかと思うような攻勢に会い、市場を失っていったのをみていて本当に悔しい思いです。

ホンダ自体、N-BOXは高コスト過ぎて原価率は悪く、かつ、フィットなど小型車の売上にも影響したりと難しい舵取りなのでビジネス的には難しいマーケットですが本当に今回のモデルチェンジでこの後数年今まで同様な人気を保てるのだろうか・・・? と不安になりました。

正式発表後の市場反応が気になります。

個人的にはデジタルメーター(速度計)は好きじゃないのでアナログメーターの2代目までのモデルがいいかなぁ。。。

では。

 

 

2023年7月25日 (火)

渦中のビッグモーター社長、謝罪記者会見だったのか、何なのか?

色々不正が明るみになってきて、とうとう社長が記者会見を急遽、今日開催したビッグモーター。

最初、カンペを見ながらの謝罪。

何でしょうね、全く謝罪している様子が無く、むしろ怒っているように見えました。

そこで問題の社長と副社長が辞任することを発表。

その後、記者からの質疑応答。

色々な疑惑について社長は全く知らなかったと供述。

報告書を見て愕然としたとか。

ゴルフボールを使って顧客のクルマに傷を付けた事については何をトチ狂ったのか、「ゴルフを愛する人への冒涜」と非難。

確かに社長はゴルフ好きだそうですから本音なのかもしれませんが、「そこに怒りを感じるのか?」というのが恐らく大多数の世間の人たちの感想でしょう。まず最初に詫びるべきはお客様への謝罪ではないのかと。

結局、兼重宏行社長は何も知らない、責任は全て各工場長が勝手にやったことだと言いきっていたようです。

確かに実務は副社長がやっていて自分はゴルフで遊んでいただけなのかもしれません。

でも少なくとも社長という役職はこういう会社組織の問題を把握する責務があるはず。それを放棄することを恥じずに明言しているのには呆れます。

ビッグモーターは株式の77%を兼重宏行社長が所有、次がビッグモーター持ち、その次が何と今回保険金詐欺の疑惑のある損保ジャパンが株主なのでいかにズブズブの関係でお互い今回の件は「知らねぇ〜」とシラを切りまくっているのが闇を感じます。

その後、ネットではビッグモーターの店舗前の樹木が枯れている店が多数あるとの情報が。

それに対し、社長が「環境整備・・・」と答えたところ慌てて幹部が遮って別途調査して回答すると逃げました。

あと、問題を起こした社員を社長が訴えるという意味不明な暴言も最後は撤回したり、本当に監督責任も何も無い、ただノルマをキツく、利益を上げていけばいいという経営姿勢が明確になりました。

ここ10年かそこらでやたら企業のコンプライアンス(法令遵守)がうたわれるようになりましたが、この会社にはコンプラのコの字も認識してないようでした。

新しく社長に就く専務は恐らくダミーで実際は院政が引かれ兼重宏行氏が経営に関与するのは絶対間違いないだろうなと。

会社の方針、つまり社長に気に入られなければ降格させるぞ、ということを恥ずかしげもなく堂々と書いている点、また会見でも自分と同じ方向を向く人間と仕事したい、みたいな会社の私物化、上に意見を絶対言えない雰囲気作りはTheブラック企業、という感じでした。

まあ、他社も同じようなところあるんでしょうけどね。

昔、ラジオでCM聞いて気楽にガリバーに査定を依頼したら、いきなり「今日中に決めてくれないと困る」とか訳分からんこと言って粘られた酷い経験をしたこともあるので、もうこの手の中古車企業は最初からブラックなものだと思うようになってます。

ビッグモーターも口コミの自作自演容疑があり、星1つの酷評と星5つのやけに多くの良いコメントが乱立している模様。

監禁して契約するまで帰さないみたいなのは日常茶飯事のようですし。。。(今回の事件で減るのかもしれませんが。)

話が脱線しましたが、本問題、国の監督省庁は対応どうするのか要注目ですね。

国民の怒りは簡単に収まりそうにありませんし。

散々、しらばっくれて、慌てて会見してあの体たらくです。謝罪というより社長が被害者面した何だかわからない不思議な会見でした。

では。

関連記事:
ビッグモーター:中古車販売の闇

 

2023年7月15日 (土)

ビッグモーター:中古車販売の闇

いよいよ本当に世間でも問題が認知されるようになってきました。

中古車販売のビッグモーターが故意にクルマに傷を付け、クルマ保険会社に過大請求していた問題が報道されています。

事故車にゴルフ球打ち保険金水増し請求…ビッグモーター、謝罪後もCM放送の詐欺体質(ビジネスジャーナル)

中古車ビッグモーター、修理の4割で保険金過大請求疑い (日経)

Bigmotor wikiより

中古車をカーセンサーで検索していた時、ここの会社の中古車だけ、なぜか無償保証期間が全然無いんですよね。

普通、数ヶ月、長ければ年単位での保証を付ける中古車店があるのに、です。

相当、クルマに自信が無いのか、売った後で色々修理で儲けようと考えてるのか勘ぐっていました。

さて、本問題が話題になる前からある中古車販売店社長の動画をよくYouTubeで拝見していました。

その社長の中野さんが実は元ビッグモーターの敏腕営業マンだったこと、そしてビッグモーターの問題点について動画出していました。

この動画の内容が全てですよね。

元々はちゃんとした会社だったようですが、どこかでおかしくなり、コンプライアンスが全く機能しない組織となってしまったという感じです。

ネット上の口コミ、Yahoo!のコメントなどでも同じように被害にあった人たちが大勢いることから本当に今回の不祥事も氷山の一角なんでしょうね。

契約するまで返さない営業とかブラックな噂が絶えません。

大きな会社でまともに働いている人もいるはずです。どうか、経営陣を一新してこれからでも遅くないので正しい方向に行って欲しいですね。

では。

関連記事:
渦中のビッグモーター社長、謝罪記者会見だったのか、何なのか?

 

2023年6月24日 (土)

ダイハツ・ムーヴ生産終了、新型ムーヴ情報(クルマ)

自分も所有しているダイハツ・ムーヴが生産終了となりました。

Announcement

Move_7th

現行ムーヴは第6代目、LA150/LA160型と呼ばれ、2014年発表なのでかれこれ8年以上フルモデルチェンジされなかったわけです。

以前、軽自動車の売れ筋はスズキ・ワゴンRとこのムーヴでした。

しかし、ダイハツ・タントというハイトワゴンのスライドドアタイプが人気となり、現在ではホンダ・NBOXという不動の軽自動車が常にランキングトップを獲得しています。

ムーヴも実質売れているのは派生モデルのムーヴ・キャンバスの方で普通のヒンジドアのタイプはそれほど(以前ほど)売れていません。

個人的にはそこそこ広く、スライドドアで無いため軽量で、ハイトワゴンほど車高が無いので横風影響受けにくいなどの理由でムーヴで満足してました。

さて、次期モデルですが、既にカタログは出来ているようですが、ダイハツの都合で発表できない状況のようです。

Move_8th

【スクープ】新型ムーヴの写真を入手。スライドドアの採用とキリリとした表情が特徴 (ドライバーWeb)

N-BOXに勝てるゾ新型ムーヴ!! スライドドア採用で超イケメンに!! 価格は驚異の128万円~ (ドライバーWeb)

マジでスライドドア一本でいいのか!? 新型ムーヴの割り切りは大丈夫? (ドライバーWeb)

正直、ガッカリです。

下位グレードは電動でないスライドドアのようなのです。何が困るかと言うとスライドドアって半ドアになりやすいんですよね。

オートクロージャーという半ドアを電動で最後まで閉める機能が装備されていれば問題無いんですが、NBOXなどを見ると手動スライドドアにはオートクロージャーをオプションでも選択できず、電動にするしかないのです。

電動オートスライドドアって閉める時間が遅いので(当然安全性確保のためです)、とにかく早くクルマから離れたい時とかは不便。

近頃の電動スライドドアにはその問題改善できているものもありますがそういうモデルを選ばないとダメです。(いわゆる予約ロック機能)

あと電動スライドドアって後席のドアを運転席から開閉していると自分がバスの運転手になったような気になったりしました。

先日書いたブログの売却したミニバンは両ドア手動ドアかつオートクロージャー付きで非常に使いやすかったです。

(その前は片側電動というミニバンにも乗ってました。)

少人数で使いたいというユーザは少ないんでしょうね。ムーヴもそういう少数をターゲットユーザから外し大衆向けに設計したという意味でしょう。

排気量が660ccという制約ある軽自動車に重いスライドドアは基本反対なんですよね。

どうしてもスライドドアにするならターボ車にしたいかなと。

ダイハツさんは売れているムーヴキャンバスがあるので棲み分けは大丈夫なんでしょうかね?

先代キャンバスは女性向けっぽいという反省からキャンバスに新シリーズのセオリーというモノトーンモデルを出してましたが。。。

手頃な軽自動車がまた減りそうでちょっと残念です。

では。

 

2023年3月13日 (月)

【さようなら】クルマを手放します

先日、クルマの出張買取査定をしてもらい、希望額よりも高かったので売却を決定しました。

2004年(平成16年)という古いクルマです。正直、ミラーの辺りのプラ部分の塗装が剥げてきたりして年代相応という感じですね。

ただ、走行距離は案外短く、8万キロを少し超えた程度。

事故ったり、何度も修理していましたが、走行そのものは全然不調ではなかったですね。

このクルマには沢山の思い出があります。

この前にもミニバン乗っていたのですが2リッタークラスでボックスタイプが苦手だったのでワゴンタイプにしたのですがシートが腰痛を起こして苦労したのと3列目が狭かったので帰省などでもっと余裕で乗れ、高速での走行性能も良いモノということで2.5リッタークラスのミニバンにしました。

不人気だったようで(私の好きなクルマって結構すぐ絶版車になるのは私のクルマ嗜好がかわっているからなのでしょう)、現在後継車種はありません。

13年を超えると自動車税を高くする、というどこがSDGsなんだろうという昭和時代の悪法により年5万円の納税。

また18年になると重量税も加算されるとか。

今年、ちょうど車検なんですよね。。。という結構昭和の悪法のせいで手放すことが決まりました。

さすがに寂しいですね。考えないようにしていますが、やっぱり寂しい。

最後にリアゲートを開こうとしたら、ダンパーがもうヘタっているようでなかなか上がりませんでした。もうガスダンパーも寿命なんでしょうね。。。

まあ、ちょうどいい頃だったのかもしれません。

部品を交換していけばまだまだ10万キロや15万キロ、走れるポテンシャルはあると思いますが、修理部品の入手性も段々厳しくなるでしょうし、機械モノだけでなく電装品も寿命を超えているので修理すると費用が掛かりそうです。

乗り続けようと思ったのですが、家人の一言で売るという最終決断に至りました。

しかし、ここは陸の孤島、埼玉の田舎です。

果たして残った1台のクルマで家族の生活に影響は無いのか?

寂しさと不安が募ります。

まとまりないですが、クルマに感謝しながら、この日を忘れないようにブログに残そうと思いました。

では。

 

2023年1月19日 (木)

ダイハツ・タフトなどの電動パーキングブレーキリコールに思う事

ダイハツのタフトなどの電動パーキングブレーキのリコール案内が出ました。

ダイハツ、タフトなど8車種34万台をリコール…電動パーキングブレーキ解除不能のおそれ(Response)

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リコール届出一覧表(PDF形式:123KB) 国土交通省

改善箇所説明図(PDF形式:124KB) 同上

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確か、ダイハツで電動パーキングブレーキを最初に搭載したモデルはタフトだったよな、と思ってWikiを見たらその通りでした。

恐らくこれを流用設計している昨年マイナーチェンジして電動パーキングブレーキが付いたタントなど多くの車輌が対象のようです。

上述のリストを見ると、発売前の製造品から発生していることから最初から問題があった、つまり設計不良である可能性が高そうです。

少し話がずれますが、最近の軽自動車にはACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)が搭載されるものが増えました。

そのレビュー動画(特に一般の人のレビュー)を見ていると、トヨタと比べダイハツのACCは車間距離詰まってもなかなか減速入らないということやレーンキープもトヨタに比べるとダメだとかという意見が散見されるようです。

ダイハツは今やトヨタ傘下。社長も確かトヨタから派遣されてきた人のはず。

クルマ知っている人なら、トヨタライズはダイハツロッキーのOEM車、その他にもルーミーなど小型車得意なダイハツの商品をダイハツより強力な販売網で売りまくっています。

トヨタにとっては小型車開発コストを削減して商品ラインアップを増やせるメリットがあります。

しかし、ダイハツは今回の電動パーキングブレーキ開発やACCや自動運転アシスト、危険回避機能などの電子制御部分をトヨタから流用できてないのでは?と思いました。

確かに普通車の技術で作るとコストが掛かって軽自動車などには向かないのかもしれません。

しかし、これを見ているとトヨタはダイハツをサポートせずに、ダイハツの商品だけをうまく外装変えたりして自社製品(OEM)販売しているように見えます。

まあ、力関係からそうなるのでしょうね。わかる気がします。

ダイハツのエンジニアも当然プライドがあるでしょうから、自社でこれら電子制御部分を開発するのでしょう。

軽によく使われる3気筒KFエンジンはダイハツ内製らしいですし、CVTもダイハツ内製らしい。

特にCVTは他社より評判がいいので昔のダイハツの技術はそこそこあったのだろうと思われます。

(私は以前日産のCVTでなかなか加速しない印象がありましたがダイハツのCVTはCVTの弱点を感じさせない比較的ATっぽい感覚の加速する印象があります。)

トヨタの傘下に入ってトヨタ本体は利益確保できても、技術の共通化でダイハツにノウハウを渡してダイハツ車の競争力強化に貢献する気は無いんでしょうかね?

スバルもトヨタに美味しいところだけ技術を取られて(一説にはスバルの技術者が欲しくて傘下に入れたとか、そうでないとか噂が。。。)最近のスバルは昔のスバルらしい開発が少なくなった気がするのは私だけでしょうか?

ブランド名を残して傘下に入れるというトヨタの戦略はトヨタだけが得するシステムになっていたらちょっと悲しいよな、と思った今回のリコール事例でした。

余談ですが、国土交通省のHPには凄い不具合情報があってビビりました。

タフト、そんなに古いクルマじゃないのに暴走とか色々怖い不具合が内在している可能性もあるようで(但しこれが本当にクルマの問題なのか、使用者の問題なのかはまだ確定していませんが)結構怖い。

でもこういう情報開示は色々と参考になりますね。

では。

2023年1月15日 (日)

ホンダN-BOXは高い軽?いえいえ実は・・・

軽自動車ランキングでずっと一位のホンダN-BOX。

軽なのに普通車(小型車)並の価格で質感も高いです。

私もずっとN-BOXって高い軽自動車だと思っていましたがちょっと調べると意外な事が。

ホンダの軽自動車の価格を調べました。

N-ONE 1,599,400〜

N-WGN 1,298,000〜

N-BOX 1,448,700〜

N-VAN 1,276,000〜

形の最も小さいN-ONEが一番安いのかと思いきや、価格設定はN-ONEが一番高い!!

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確かにN-BOXはその次に高いのですが、最安モデルだと1,448,700円から買えます。

この最安グレード(ノーマル Gグレード FF 2WD)はオートクロージャー無しの手動式両側スライドドアという割り切りモデルではありますが、安全装備や快適装備、例えば他社ではオートエアコンがマニュアルエアコンになったり、電動パーキングブレーキが足踏み式になったり、メーターパネルの仕様が変わったり、ヘッドライトがLEDからハロゲンになったりというコストダウンが無く、ほぼほぼ最上位グレードと同じ装備なのが凄い。

安全装備、特に他社ではオプションでも下位グレードでは選択できないサイドエアバック、カーテンエアバッグが最安モデルでも標準装備にしているところがホンダは偉い。 (訂正:Gグレードは未設定。Lグレードはオプションでした。少し残念です。)

個人的にコスパの良いモデルは下から2番目のLグレードですがこれだと1,579,600円。

あれだけの室内の広さ、スライドドア(左側自動、右側手動、オートクロージャー)付きのハイトワゴンでこの値段は実は良い設定なのではと思いました。

ちなみに先日行ったディーラーさんで売れ筋はカスタムですか?と聞いた所、何とそのディーラーさんではGグレードが売れ筋とのこと。

結構安いからお買いになる方多いんですね。

何となくこれを見ているとN-BOXが売れるのは完成度の高さもさることながらコスパの良さも選ばれている理由なのでは?と思いました。

ちなみに、3年後の下取りも多分人気の車種なので結構高く売れそうです。そういうユーザさんにも薦められるかもしれません。

では。

 

2022年12月31日 (土)

安全装備の優先順位、それでいいの?(4人乗り軽のリアヘッドレスト無し設定について)

最近、買い替えのクルマ検討しています。(まだ本当に変えるか今のクルマを車検通すか未定ですが。。。)

N-BOXは安いグレードだと150万円くらいですが、カスタムになると本体税込で200万近く、結局色々あると220万円位掛かりそう。

そんな時、ふと思ったのが安いダイハツ・ミライースやスズキ・アルトだったらどうかな?という事。

車両本体価格よりもクルマの車高が低いので横風影響受けにくそうだし、燃費もハイトワゴンタイプより良さそう。

何より、街乗りであれば足としては十分なのでは?と思ったのです。

そこで各社のWebなどを見ると、こんな感じです。

一例としてミライースの多分売れ筋と思われるL SA3(Smart Assist 3)モデルを挙げるとこんな写真が出てきます。

https://www.daihatsu.co.jp/lineup/mira_e-s/02_grade.htm?item=5#

Photo_20221231151801

Rear_seat

このクルマ、SA3という衝突回避という安全機能装備しています。

昔なら上級クラスにしか装備されない横滑り防止機能なども標準装備しています。

しかし上の写真にあるように、後席にはヘッドレストがありません

最近は国土交通省からの通達で2020年からですがオートライトも標準化されています。

2020年4月から新車に義務化されるオートライト。その特徴とは?

それはいいことですが、定員が4人のクルマにシートベルトは4人分あるのに、ヘッドレストが2人分しか無いのは何故なんでしょうかね?

コストカットだと言うのは十分理解できますが、定員分のヘッドレストは装備するように法規制化した方がいいのではと思うのは私だけ?

ミライースについては実は昔、前のモデル(初期型)を試乗したことがあると過去記事見て思い出しました。

【レビュー】ミライース ドライブインプレッション

ヘッドレスト無くてクレームになって後期型で追加されたはずが新型(2世代目)にまた廃止とは。。。

スズキのアルトは一応、オプションで追加できるように穴が空いてますが五十歩百歩です。(ダイハツは穴すら空いてない)

それにしても、前世代のミライースはシートヘッドレスト(前席)は分離式なのが今は固定式。これもコストカットですよね。

それにシートリフターも廃止。

ダイハツHPを見ると結構高齢の女性などが購入レビュー書いているようですが、一般に女性は男性より身長低いから高さ調節できないと危ないのでは?

後付け購入のバケットシートで自分の体にフィットするシートならそれでいいけど、これでも大丈夫なのだろうか?

コストダウンの得意なトヨタさんは以前、普通乗用車でも後席の中央席にヘッドレスト未装備が当たり前って顔してましたし。

エアバッグ標準化は確か日産さんがセフィーロか何かで始めてそれを見てトヨタさんは追従。

安全性に命を燃やす(?)ホンダさんはN-BOXなど安いグレードでも安全装備は標準装備にしてその分価格高いですし値引きも少ないですが良心的だと思うのは自分だけ?

結局、ミライースの場合Xという一つ上のグレード以上を選ぶとこのような不満は解消するんですが、そうなるとムーヴとほぼ同じ価格帯になるんですよ。

ムーヴも下位グレードはシートリフター無しという悪しき嫌がらせがありますが、まだヘッドレストは分離式ですし、後席シートに全てヘッドレスト付きますしリアワイパーも装備されているので、コスパという点ではミライースは燃費以外では選ぶ必要が無いと思えてきます。

こういう、何だろう、クルマにあまり興味無い人を騙すような価格、グレード設定ってどうなんだろうと思います。

そりゃ、商売なので売って儲けて働く人を食べさせる必要はありますが。。。

今のミライースを見ていると昔みたいに軽バンにして2名乗車にするとかにした方がまだ良心的な気がしてきました。

なかなか複雑な思いです。

では。

 

より以前の記事一覧

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